名作「スタンド・バイ・ミー」「グーニーズ」のように少年少女が活躍する冒険映画をジュブナイル系といいます。
それが作られた80年代のポップカルチャーを徹底的に再現した今作は、ストーリー、ファッション、音楽等どこを観ても大変な懐かしい気持ちにさせてくれます。
主人公の住む街で起きた連続殺人事件。その犯人は近所に住むあいつでは?そう推理した少年たちの捜査が始まる!
あらすじだけだとまさに典型的なジュブナイルですが、さすが2018年に制作された映画だけに、ただの冒険活劇で終わらずに猛烈にグレードアップ!しかも嫌な方に。
途中までは王道のどこかほのぼのとした展開なのですが、後半から突然ある別のジャンルの要素が追加されます。それがスリラー。
犯人に近づきすぎた少年たちは、問答無用で恐怖の世界に引きずり込まれ、ひと夏の思い出のはずが一生背負い続けるトラウマとなるのです
。
この強制的に大人の階段を登らされる展開には心底おどきました。
ちなみに僕は今作を今年の元旦に「ヘレディタリー/継承」とうっかり連続で観てしまって、正月三ヶ日をドンヨリと過ごす羽目になりました。
80年代ポップカルチャーが好きで、スリラー映画に耐性がある方にオススメです!!