近年流行りの80年代スラッシャー映画への熱いリバイバルを望むホラー映画ファンに向けた愛ある作品。
あの時代のなんとなく毎日がのどかに平和に続くのではないかという空気感と、そこで非日常的なことが起こるアンバランスさが、泣きたくなるような懐かしさと憧憬、日常に潜むスリルある冒険へと掻き立てます。
ケープメイの殺人鬼は、ジェイソン・ボヒーズやフレディ・クルーガー、キャンディマンとは違い実態を持った人間という点が気に入りました。
肉体を持った人間だからこその恐怖をうまく描ききった終わり方が最高であり、殺人鬼は誰かの隣人を体現する良い作品でした。