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サマー・オブ・84のとぽとぽのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
3.5
EVERY SERIAL KILLER IS SOMEONE'S NEIGHBOR...IN IPSWICH 連続殺人鬼も誰かの隣人、郊外こそイカれてる。『ストレンジャーシングス』『IT イット』とポスト・スピルバーグ&キング(『スタンド・バイ・ミー』『E.T.』『グーニーズ』)な80年代ブームが起こり、映画の中ではTake On Meがよく使われる昨今の潮流に遠慮なく丸ノリした一本=つまり心踊る。それぞれ個性というか役割の当てられた主要キャラ少年たちの人数はマジックナンバー4で、これまた子供たちの失踪が相次ぎ、親切に無線も出てくる=つまり胸燃える。冷凍保存していたい青春の1ページもの、はい大好物ですワクワク飯3杯食べられる。プロットとしては子供たちの謎の失踪が相次ぐ(=お約束)オレゴン州イプスウィッチを舞台に隣人の警官が連続殺人鬼だと疑い始めた少年が夏休みに友達と独自に捜査していくという馴染みのある『裏窓』もの(=『フライトナイト』『ディスタービア』)なのだけど、分かっちゃいてもやっぱりコレが最高。待ってました感すらある。ただ本作に限った事を言えばなんてことないシーンでもミスリードにビビらせる手法の際とかのドン!バン!音がやたらと煩くて、そこは少し辟易とした。けどそういうSE以外の音楽はモロに『ストレンジャーシングス』意識っぽかった。リアル・マンハント。オチは予想を裏切るものでありながらしっかりと冒頭に着地していて気持ち良かったし怖かった...近所付き合いが希薄になっている今の時代より一層。

TOMATOMETER70% AUDIENCE66%
Summer of '84 suffers from an overreliance on nostalgia for its titular decade, but a number of effective jolts may still satisfy genre enthusiasts.
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