このレビューはネタバレを含みます
80sの空気感が大好きな人ホイホイな
イメージ強めの一本だけど
ただそれを期待して見ていると
良くも悪くもガッツリ裏切られると思われます。(わしの場合悪い方)
想像以上に硬派なサスペンス。
ジュブナイルモノで味わえる甘酸っぱさというかあのキューッとなる演出は散見するものの 後味はそうじゃない。
暗い。夢もない。絶望感。
そうか 確かにこれが現実だよな。
って叩きつけられる。
自分がジュブナイルモノに求めているのは永遠に続くファンタジー 夢 思春期にしか味わえない冒険感 そこに年甲斐もなく熱くなってどっぷり浸れる時間なのかなと。
歳を取るにつれ 恥ずかしくなってなかなか表に出せない 内なる純粋さを無条件で肯定してもらえる感覚というか。
でも見終わるといつの間にか
陰湿なサイコホラーに様変わりしてる。
キャラもモロ スタンドバイミーを想起するような配置だし
友情やら恋の演出もあるんだけど
それが実を結んだ結果の大団円ってわけではなくて。
あくまで要素としてあっただけで結末に夢はない。
あ 夢がないからこそ そういう事象の1つ1つが皮肉として効いてくるって意味では良い演出になってるのかもしれない。
後味の悪さが平気な人にはオススメ。
ハッピーな感じを求める人にはオススメしません。