主人公でティーンズのアンジェラとジェシーは、最悪な生活環境の中、違法行為を繰り返しながらも懸命に生きていたが、ジェシーのバースデー旅行のために次の家賃分を使ってしまったことで、さらなる悪化の一途を辿る日々に陥る様子を描いた作品。
監督の自伝的ストーリーだそうだが、決して良いとは言えない人間関係の中で、最悪な状況に巻き込まれながらも、どこか芯の強さを持ち希望を捨てない主人公の2人を愛さずにはいられない。どんな不幸に見舞われても、悪いことをしても、汚い言葉を使っていても、終始、2人を応援してしまうから不思議だ。これほどキャラクターの魅力が自然に溢れているのは、脚本というよりは俳優の演技力だろう。
単なるティーン映画ではなく、あらゆる角度から問題を考えさせられた。
