ナツミオ

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バックのナツミオのレビュー・感想・評価

3.5
WOWOW on demand鑑賞

”困難のなかサバイブする女子たち”

明るい未来しか見えないティーンエイジャーたちのカオスな数日間。

地方で暮らす、貧しいが天真爛漫な少女のコンビが、次々と不運に見舞われながらも乗り越えていくコメディ。
全米では“A24“が配給した、要注目の青春ガールズムービー。

原題 『Never Goin' Back』

2018年米作品87分
監督・製作・脚本 オーガスティン・フリッゼル
製作 ジェームズ・M・ジョンストン トビー・ハルブルックス リズ・カルデナス
製作総指揮 デヴィッド・ロウリー アイザイア・スモールマン
撮影 グレタ・ゾズラ
音楽 セーラ・ジャッフェ
出演 マイア・ミッチェル カミラ・モローネ カイル・ムーニー ジョエル・アレン

(WOWOW番組内容より)
テキサス州南部。アンジェラ(ミッチェル)とジェシー(モローネ)はいずれも高校を中退し、ファミレスでウエートレスをする親友同士。アンジェラは、ジェシーが17歳になる日、メキシコ湾のリゾート地ガルベストンで一緒に過ごそうと旅をプレゼントするが、家賃が払えなくなるのでバイトの時間を増やす。やがてアンジェラの兄ダスティン(アレン)がドラッグの売買でもめ事を起こし、そのせいでアンジェラとジェシーは警察に逮捕される。その後もトラブルは続き……。

(WOWOW解説より)
アカデミー賞の作品賞を「ムーンライト」「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で制した米国の新進映画会社“A24”が、サンダンス映画祭で初公開された後、全米配給。
貧しい少女コンビは周囲に恵まれず、次々とトラブルに巻き込まれていくが、常にポジティブに対応していくのがユーモラス。青春映画としては刺激的な描写も多いが、本作で映画監督デビューしたオーガスティン・フリッゼル(ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」の第1話を監督)が自身をモデルにした自伝的ストーリーというのも型破り。

低予算B級作品ながら、親友同士の少女2人のガールズ・ロードムービー。
爽やか系ではなく、クライム要素やダークな描写もある作品だが、貧困層の少女たちの青春コメディとして興味深く観た。

女優歴15年のオーガスティン・フリッゼルの自伝的作品で、両親の離婚によって住む家もなくした頃の暗黒時代を「困難のなかサバイブする女子たち」の明るい映画に変換、本作で監督デビュー。

製作総指揮にはフリッゼル監督の夫でもあるデヴィッド・ロウリー(『さらば愛しきアウトロー』(2018),『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(2017)監督・脚本)の名前も⁈

アメリカの地方都市。
貧困層が手っ取り早く金を得る手段は、麻薬。普段の生活で身近にある誘惑、アンジェラの兄ダスティンたちもそれで稼ごうとしており、その元手に強盗を企てたり、アンジェラたちが知らずに昼間参加したパーティは、ドラッグ‼️

少女たちはダイナーのウェイトレスとして地道に働いてはいるが、不幸が連鎖しても、めげない彼女らのポジティブさ、メンタルの強さに元気がもらえる♪♪


↓ 以下ネタバレ含む

【印象のシーン】
・警察に捕まり48時間勾留後から、アンジェラが便秘に苦しめられる伏線からの…

・終盤のサンドイッチ店での展開は、
一瞬、『エクソシスト』のリーガンかと思った…ホラーの展開⁈
あの店のオーナーが目覚めたあと、
あの状況にまた卒倒するのは必至⁈

・カリフォルニアのビーチ⁇で弾ける2人の姿に何故か爽やかな輝きに見えた不思議⁇

エネルギッシュでおバカな2人の青春ガールズムービーでした♪♪♪






【忘備録】ネタバレなし
(キャスト)
・アンジェラ Angela
- (演)マイア・ミッチェル
オーストラリアの人気子役出身。
ディズニー映画「ティーン・ビーチ」シリーズなどで知られる若手俳優。

・ジェシー Jessie
- (演)カミラ・モローネ
モデル出身のアメリカ人。
名優アル・パチーノの継娘であり、ブルース・ウィリス主演の「デス・ウィッシュ」に出演。

・ブランドン Brandon
- (演)カイル・ムーニー

・ダスティン Dustin
- (演)ジョエル・アレン

・Tony
- (演)ケンダル・スミス

・Ryan
- (演)マシュー・ホルコム

・Crystal
- (演)アティーナ・フリッツェル
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