みい太郎

第三夫人と髪飾りのみい太郎のレビュー・感想・評価

第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)
3.4
ずっーと観たくて待ち
構えてた作品。

ベトナム映画は初めてかもしれん。

皆さんが言う様に
映像美が圧巻。
ベトナム🇻🇳の山々、川のせせらぎ、
生活のなかの色、音、薫り。

監督の曾祖母の経験談を参考にした物語。
王様とかアラブの富豪とかじゃなく
100年位前は一定のお金持ちは第二夫人も第三夫人も持てる文化だったんだなあ。
一夫多妻制かあ…日本のお妾さん制度はまだ本妻のプライド保持システムなんだなあと。
日本のお妾さんとも違う文化。

女性が強い事は多くの人類が知っている事(苦笑)なのに…男尊女卑は何故成立したのだろうとふと疑問に思ったりする。
イスラム教やユダヤ教等々の宗教もしかり。
男性の方が力持ちは明らかな事実なので
やはり大昔のご先祖さまた達が
暴力で屈して男尊女卑の制度を確立したのだろうなあ…

女性は跡取りを産む道具。
長年積み上げてきたしくみに止む得ずでも
従うしかない女性たちの物語。
その中で色んな感情を派手では無いけど
水が流れる様に表現されてます。

こうゆう現実を経て
今の自由な私たちがいる。
物語の中の女性達は不自由に見えるけど
その中で瑞々しく生きてる。
そんな事も…感謝も…感じた作品。
みい太郎

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