のん

残された者-北の極地-ののんのネタバレレビュー・内容・結末

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

2020/01/11に劇場にて観賞。

今年初の映画館での映画。

『凄く静かな映画』だった。

(雪山)遭難モノといえば、どこかの場面で希望の光が垣間見えるのがセオリーだと思っていたが、最初から希望がなく、常に緊張し、手に汗握る作品だった。
主人公がずっと辛そうに見えて、その様子を見ているこちらも辛くなってくる。
撮影自体も、さぞ大変だったであろうな‥と言うことも考えてしまう程、雪山の道は険しく、恐ろしく、美しい。

パンフレットの中で、主役のマッツ・ミケルセンが「実のところ、救われたのは女性ではなく、主人公なんだ」と言う様に、劇中の、数少ない台詞である「ハロー」の重要さがとても良く伝わってくる。

『映画に大切なのは、凝った台詞回しだけではない』というのがよくわかる作品だった。

余談だが、ゲーム『デス・ストラディング』のマッツver.などという感想をSNSで偶に見掛けたが、鑑賞後、その意見に納得した。
この作品を観てからというもの、ゲームの主人公サムを、私はもっと労って操作しよう‥と誓ってしまう程に(笑)

ラストのオチ、間に合ったのか?どうなんだ‥!?という余韻で終わるが、どうか無事であってほしい‥と願う。それ程に全体が過酷でリアル。

この暑い夏にもう一度観たくなったり‥なかったり‥
のん

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