ちろる

パリの深夜、タクシーでのちろるのレビュー・感想・評価

パリの深夜、タクシーで(2013年製作の映画)
3.4
タイトルが「Where were you when Michael Jackson died?」だったのでキング・オブ・ポップのファンである私は単純にマイケルの話が沢山飛び交うのかとして期待してしまった。
ここにおいてはこのセリフは険悪な男女の関係性をガラッと変えるキモだったようだ。

深夜、なかなかつかまらないタクシーをつかまえようと人通りの少ないパリの街角を他人同士の男女。
尾行するなの不毛なやりとり
タクシーの取り合い
女が酔っ払いに絡まれる
ありがとうの代わりに「マイケル死んだ日、どこにいたの?」
あんなに男を刃のような目で睨んでたのにタクシー乗ったとたん女は突然欲情パターン。
これ美人さんじゃなきゃかなり、怖い展開。
ひよっちゃう男なぜかその気になる運転手。
微妙なやりとりの中タクシーは夜の街に消えていく。
このままものがたりが続くなら「9ナイト オン ザ プラネット」風味なのだけど、そこは想像におまかせ。
タクシーの運転手のニヤケ顔とバックに移るぼやけたカラフルなネオンが妙に美しいパリの夜の一幕。
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