Ayakashd

フェミニストからのメッセージのAyakashdのレビュー・感想・評価

3.6
"女である"ということに折り合いをつけられずに過ごした30年を経て、ようやく自分の女性性に向き合い始めている最近。フェミニズムはずっと苦手だった。まず女が集っているのが怖かった。自分は女のコミュニティから女としては疎外される、少年性を持って初めて受け入れられる、そんなふうに思ってきたから。
でも、このmetooをひとつの象徴とした最近の大きなムーヴメントには興味を惹かれ、また、大好きなグレイス&フランキーのジェーン・フォンダとリリー・トムリンがどういう存在なのかを知りたくて、鑑賞。
やっぱり、かっこいいなみんな。シンプルにそう思った。立ち上がった女はカッコいいし美しい。ただそれだけ。シンプルなこと。シンプルで力強い。
フェミニズムの中にもいろんな対立があるようし、ある種のフェミニズムには批判を避けられない論調もあると思う。わたしは、フェミニズム、という活動が、女性という性や、なんらかの人種に限定されないことを祈る。この在り方のコアはそういう排斥性にはないと思う。
多様なジェンダーがどんどん受け入れられる昨今、もっとequalityが当たり前になって"女"というジェンダーにこだわる必要さえなくなればいいのだろうなと思う。
ジェーン・フォンダもリリー・トムリンもまじでかっこいいな。時代の先頭を風をきって走ってきた2女優の、あのドラマがまたさらに愛しくなった。素晴らしい。
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