鍋レモン

運び屋の鍋レモンのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.7
⚪概要とあらすじ
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。

家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。

⚪キャッチコピーとセリフ
“前代未聞の実話”

「走るだけで稼げる仕事がある」

⚪感想
実話に着想を得た作品。

クリント・イーストウッド。
88歳でここまで演じられることが凄い。
髪型とか歩き方とか格好がヨボヨボのお爺さんで切なくなる。

運び屋も麻薬のよう。
1回だけと思っていても。

家族関係も運び屋の仕事。

アンディ・ガルシア登場シーン短すぎた。

アールは誰からも愛されそうな気さくな人だけど家族とは違ったのが切ない。
仕事を優先したことで家族を蔑ろにしてしまった。



⚪以下ネタバレ



幸か不幸か運び屋の仕事はアールにとって家族との関係を回復させる手段となった。
結局は金ではなく時間、そばにいることにはなったとはいえお金がなければ結婚式のお金や学費、退役クラブの再会はできなかったし、関係性の回復はなかったと思う。

個人的にはアールは最後幸せそうに見えた。家族との関係が修復し、運び屋からは解放され、今は好きだった花を育てている。

麻薬カルテルはボスは変わっては行けなかったと思う。元から狙わてたけどアンディ・ガルシア演じるラトンからグスダボに変わってみんな窮屈そうだった。ブラック企業の始まりかと思ったもん。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
2017年。かつては名を馳せた園芸家だったアール・ストーンは、現在では仕事が上手くいかないばかりか、妻と娘との関係も最悪の状態だった。そんな中、「車を走らせるだけで稼げる仕事」を持ち掛けられ、そうとは知らずに麻薬の運び屋を引き受けてしまう。報酬の高額さに驚嘆したアールは、差し押さえられた家を取り戻すためにもう1回、火事にあった友人を救うためにもう1回と仕事を引き受け、ついに荷物が麻薬であると気付くことになる。その頃、麻薬取締局のコリン・ベイツ捜査官は手柄を挙げるため、麻薬カルテルの男を脅して捜査に協力させ始めていた。

アールが5回目の仕事を無事に終えると、麻薬カルテルのボスであるラトンは彼に大口の仕事を任せるように指示し、次回からは運ぶ麻薬の量が格段に増えていく。それに伴って監視として幹部のフリオが付くようになるが、アールは普段と変わらず気ままに仕事をこなし、ラトンもそれを認めていた。保安官を難なくやり過ごして9回目の仕事も完遂したアールをラトンが屋敷に招いた頃、コリン捜査官は成果を求める上層部に急かされ、麻薬カルテルの隠れ家を急襲することになる。

隠れ家を1つ潰されたことで危機感を覚えた麻薬カルテルの幹部グスタボは、ラトンを殺して新たなボスの座に着くや否や厳格なスケジュール管理を指示し、「従わない者は殺す」とアールに脅しを掛けてきた。アールは渋々従うことにし、やがて12回目の仕事を始めると、道中で一泊するモーテルには「運び屋が泊まる」という情報を得たコリン捜査官が張り込んでいたが、その場は特に疑われず事なきを得る。迎えた翌朝にモーテルから出発すると、道中で孫のジニーから電話が掛かってきて、妻のメアリーが重病で明日をも知れない命だと知らされる。アールは「外せない予定がある」と答えるが、家庭を顧みなかった過去を後悔し家族との関係修復を望んでいたアールは、メアリーのもとへ駆けつけて彼女の最後を看取り、家族との確執を解消する。

一方で、麻薬を持って姿を消したアールをグスタボの部下は血眼になって探していた。メアリーの葬式を終えたアールは彼らに捕まるが、事情を話すと痛めつけられるだけで済まされ、仕事へと復帰させられる。しかし、道路の先には情報提供と盗聴によって事態を把握したコリン捜査官たちの部隊が待ち構えていた。

逮捕されたアールは裁判の最中に有罪となることを受け入れ、刑務所へと収監される。刑務所の花壇にはアールが育てた美しい花が咲いていた。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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