牛

運び屋の牛のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.1
90歳になったクリントイーストウッド。

彼の最後になるかもしれないこの作品のテーマは、家族愛と時間。

運び屋でどんなに大金を稼ごうと時間を買うことはできない。

そして家族との時間も買うことはできない。過ぎ去ってしまった時間は元に戻せないのだ。

若い方にしたら当然の話だと思われるかもしれないが、子供ができて私も一層そう思うようになった。

子供はすぐに成長して巣立っていく。二度と子供の可愛い寝顔を見たり、抱っこしたりすることはもう無いのだ。

90代のイーストウッドが晩年の作品に時間というテーマを盛り込んだのは頷ける。

90年という途方もない時間を過ごした彼だからこそ、時間に対する発言に重みがあるのだと思う。
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