あつぼう

運び屋のあつぼうのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.7
家族の幸せをかえりみず、商売に没頭し大切な家族や自宅を失い、商売にまで失敗した90歳のアールが麻薬の運び屋となる実話をベースにした映画。
自分のやりたい事をやってきて、娘の結婚式にまで出席しなかったアールが家族から嫌われるって自業自得のような気はしますが、心のどこかでは家族に対して申し訳ないって気持ちがあったからこそ、90歳にして新たな仕事に就く決意したんでしょうね。孫娘の結婚資金を工面してやりたいって気持ちもあったやろうけど。
メキシコの麻薬カルテルって恐ろしいイメージしかないけど、アールが全く恐れる事なく淡々と仕事をこなしていく姿が凄い。もうこの年齢になるとこういう恐れはなくなるのかな。違反なしで速度を守り目立たないアールは最高の運び屋だったんですね。まさか警察も90歳の老人が運び屋をしてるとは思わないのです。アールが麻薬を運ぶ道中に歌を口ずさんだり楽しそうなのが面白かった。
決して派手な映画ではないけど、イーストウッドの演技が素晴らしく家族の大切さを伝えてくれました。
アンディ・ガルシアやマイケル・ペーニャなど脇役も渋すぎました。
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