ケチャこKechaco

運び屋のケチャこKechacoのネタバレレビュー・内容・結末

運び屋(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

昔見た予告からもっと荒涼なノリを想像してたんだけど、実際見てみるとイーストウッド演じる爺さんが思いの外いい性格の爺ちゃんでふふってなった。

最初はバッドエンドを想像してたんだけどそうでもなかった。
アール爺ちゃん、最初は物騒なギャングに騙されて運び屋を始めるも、荷台にある麻薬を見つけても普通に運び屋を続けるし、強かと言うか持ち前のマイペースさと肝の太さでのらりくらりと警察をかわし、ギャング連中とある種の信頼関係すら築いてしまうのがすごいってなった。
その辺イーストウッドの往年の名役の系譜を思わせる。

予告の「人は永遠に走れない」、観る前はシンプルに老いの事かな?と思ってたら、クライマックスで病気の妻と添い遂げるために運び屋を投げ出していて「家族と共にあるために走る(仕事をする)のをやめると言う意味か……」となった。
ただ女遊びはするんだよなこの爺さん……
仕事を優先し続けて家族を顧みれなかったアール爺ちゃん、運び屋稼業で再びいきいきする様を見ると、「彼は何かしらで働かないと生きていけない人なんだな…」となんとなく思った。
最後刑務所でも花の栽培してるし。

常になんかドキドキして続きが気になる映画だった。
テーマもはっきりしてて、エンタメとしてもしっかりしてたし、高齢になってもこんな良作を撮れるイーストウッドはすげぇな……となった。
ケチャこKechaco

ケチャこKechaco