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運び屋の3110133のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.3
これといったことが言えないのは、私がまだそこに至っていないからか。

イーストウッドの実人生と、基になったニュースと、映画としてのフィクションと。そしてそれを(家族で)演じるという事実とが、片意地はらずにゆったりと絡み合っている。
それはそれでとても心地がいい。

何が本当で何が嘘か、その台詞は演者か役か、誰の言葉なのか。
私たちは確かめる術もなく、その時間を共有するしかない。
どんな後悔も愚行も、愛も許しも、時間に押し進められていく。

物語としてみたら、御都合主義だし爺さんはやけにかっこいいしで、鼻につかないわけではないけれど、老年のイーストウッドだから、それもそれでいい感じになっているように思う。

これといって思考も促されないのだけれども、心地よい、穏やかな人生讃歌。
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