ロクシ

運び屋のロクシのレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
3.5
まさかの実話に驚き。
イーストウッド〜(´;ω;`)85歳で死んだじいちゃんより長生きだ。死なないで〜。

家族を顧みずユリの園芸に人生を捧げてきたおじいちゃん。
しかし時代の波に押され農園は経営難で差し押さえ。ほったらかしてた家族には嫌われている。
何もなくなったおじいちゃんは孫の披露宴費用を援助するために麻薬カルテルの運び屋として車を走らせ、多額の報酬を得る。
次は自分の農園を取り戻すため、そして友人の退役軍人クラブを助けるため、運び屋の仕事に嵌っていく。

ちょっとブレイキング・バッドのウォルターを思い出した。

妻の最後の言葉。「家族に好かれるためにお金持ちになる必要なんてなかったのよ。ただそばにいてほしかった。」
ほんとそれなんですよ。それ。

子供のため、自分のやりがいのために外で一生懸命働いてくれるのはいいんですが、その代わりいつも不在なんだったらお金なんていらないから家族と共にいてほしい。
私も周りのママ友さんも、ご主人が忙しくてワンオペ育児&家の管理&家族の看病をたった一人でこなしているが多い…。

自分の意志で仕事量を調整するのはなかなか難しいだろうけど、家族も一瞬咲いては散っていく花のように、大切だけど脆いものだと忘れないでほしい。

運び屋として逮捕された時の家族の反応が端折られてたので、有罪判決後に家族に受け入れられてることにちょっと違和感を感じたかな?
あれだけ嫌われてたのになぁ。
アールの人物描写に時間割きすぎて、家族の修復描写がちょっと少なかったかな。
ブレイキング・バッドでウォルターの正体を知った家族は違う反応でしたね。

個人的には最初の目付役の青年との友情がもう少し深まるのなぁと思ってた。

ブラッドリー・クーパーかっこよかった。
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