和桜

運び屋の和桜のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.0
間違いだらけの人生の果てに気づいた、本当に大切なもの。これまでの時間がどれだけ愛おしいもので、取り返しのつかない瞬間だったか。それがどこかで聞いたことのある答えだったとしても、イーストウッドの口から語られることに意味がある。
ここ数年のアメリカの象徴のような映画ではなく、あくまで自分や家族と向きあう話。個人的には『グラン・トリノ』が監督にとっての集大成なのかなと思っていたから、まさかここに来てその先が見れるなんて。驚いた。
今年は人生や映画人としての総括みたいな映画が多かったけど、世代交代というより観客に託す形の映画が多い。そして自身の罪を告白し償うような話でもあって、悲しいけど格好いいな。
和桜

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