月見

運び屋の月見のレビュー・感想・評価

運び屋(2018年製作の映画)
4.1
憎まれロのセンスが素敵。
麻薬取引の 運び屋をしていると言った所でジョーク にしか聞こえないのがなんともお洒落。

仕事に真剣で真っ直ぐだから周りには認められてきたアール。でも家では違った。家族の大事な時にいつも彼は居なかった。

「何でも手に入ったが時間だけは手に入れられなかった。仕事で認められることが大事だと思ってた。家では役立たずだから。」

大事な時にただ居る事が重要なのではなくて、相手が大事な時に自分の大事な用事よりも優先させたかどうか、という所がポイント。
現実では仕事も家庭もバランスが大切なんだけど、重要なのは「実際に優先させたかどうか」ではなく「優先させようとしたか」ということなんだと思う。

大事な時間をどう使うか。何を最優先させるかで自分の居場所やその場所場所での自分の価値も変わる。

殺される覚悟で駆けつけたアール。それにより失った家族への信用を取り戻すが組織からは。
最後はあの終わり方が一番安全なんだと思った。
月見

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