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旅するボール
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旅するボールの作品紹介

旅するボールのあらすじ

東日本大震災で甚大な被害に見舞われた東北、宮城県。仮設住宅で両親と暮らす小学生小雪は、ある日、テレビでこんなニュースを目にする。「津波で流されたサッカーボールが5,000キロもの距離を渡って米国・アラスカで発見」 地震と津波で家も、思い出の品も失った小雪の家族。父親の勇は職を失い、母の小百合がパートで家計を支える日々を過ごす。「仕事が見つかるまでは」と職探しをしながら家事を手伝う父は、いつしか「楽しむこと」を我慢して、笑顔を失っていた。そんな折に、ニュースを目にした小雪は母に、父が高校時代にサッカー部のみんなからもらった寄せ書きボールを大切にしていたことを聞く。お父さんを喜ばせたい。大好きなお父さんの元気を取り戻すため、小雪は真新しいボールをもって、もう一度寄せ書きをもらうために、故郷をめぐる旅に出る。

旅するボールの監督

旅するボールの出演者

原題
Koyuki's Football
製作年
2013年
製作国
日本
上映時間
17分
ジャンル
スポーツショートフィルム・短編

『旅するボール』に投稿された感想・評価

【ロスタイム】

たまたまYoutubeで発見したJリーグ公式のショートフィルム。
あの震災で大切な「思い出」を失ったお父さんの為に奔走する娘さんの願いを描いた短編ドラマです。

以前ニュースか何かで、震災の際に津波で流されたサッカーボールが、日本から遠く離れたアラスカに流れ着いて、1年後に無事持ち主の少年の元に戻ってきたという奇跡のような話しを見たことがあったけど、今作はまさにそのエピソードをきっかけに始まる。

昔からサッカーが大好きだったお父さんの宝物は、高校生のときにチームのみんなが寄せ書きを書いてくれたサッカーボール。
でも、それは震災の津波で流れてしまった。
家族は何とか無事だったけど、家も仕事も失ってしまったお父さんは猛烈な虚無感に襲われていた。

表面的には、家計を支えるためにパートを始めたお母さんに感謝をしながら、慣れない家事をやってみたり、家庭菜園で野菜を作ってみたりと「今いる場所」で「今出来ること」をやりながら、何とか気持ちを保つお父さん。
しかし内心では(でも、もう俺には・・・)と気力すらも途切れかけていた。

そんなお父さんに元気を取り戻して欲しいと願う娘の小雪は、あの時寄せ書きをしてくれたチームメイトたちにもう一度寄せ書きを書いてもらうために、こっそりとお父さんの旧友を訪ね歩き、そして最後の一人、智雄おじさん(平畠啓史)に辿り着く・・・・。
「そっかぁ・・・こんなに集まったんだ。・・・なんだかこれ見ると、切なくなっちゃって・・・このボールの上だけならまだみんなと一緒にいられるんだなって・・・。」

それは、小雪が気がついていなかった「大人の我慢」。

お父さんはサッカーボールのことも忘れていないし、今でも戻ってきて欲しいと思っているはず。
だけど、家族の為に「仕事を見つけるまでは!」って、全てを心の底に仕舞い込んでしまったんだ。

お父さんの喜ぶ顔が見たかっただけの小雪は途端に不安になる。
(もしかして、この寄せ書きはお父さんを苦しめてしまうかも・・・)

「楽しむこと」を躊躇うお父さんをスタジアムへ誘う小雪と智雄。
最初は「今の自分にはサッカーを楽しむ資格なんて・・・」と躊躇うお父さん。
しかし、親友である智雄のさりげない接し方につられるようにスタジアムへ入っていく。
最初は乗り切れないお父さんだったけど、試合が進むにつれボルテージが上がるスタジアムと呼応するように力がみなぎっていく・・・・。

やっぱり、スポーツっていいよね。
スポーツが全てを解決してくれるなんてことはないし、なんだったら自分が生きていく上で「スポーツ」が無くてもとりあえず生きてはいける。
でも・・・味気ない。

同じ場所で、同じ目標に向かって汗を流し、同じ時間を共有した仲間の存在は、もしかしたら「もうダメだ・・・」と膝から崩れ落ちそうな自分を奮い立たせてくれる「ミエナイチカラ」なのかもしれない。

サッカーは一人じゃできない。人生も一人では生きられない。

サッカーボールの寄せ書きってのが熱いよね。それこそ貰った時は「ありきたり」に感じるかもしれないけど、何年か経って自分が絶望しかけたときにそれを見たら、きっと頑張れると思う。
寄せ書きによってもう一度「ひとつのボール」に集まった友情がそこにあるから。

まだまだロスタイム。
試合終了のホイッスルが鳴るまでは終わらない。
諦めなければチャンスは必ずあるんだ。

平畠さんは何気に自然な演技。上手でした。
出ている俳優さんたちもはまり役だったと思うし、みんな自然に演じていたのが好感。
そして何よりも、実際のベガルタ仙台の試合の最中に撮影されたとか。
そう考えると、これまたニクいくらいに劇的な展開で・・・。

取り立てて「ここ!」っていう作品ではないかもしれませんが、人を応援する力って凄いなって思うのと、人を応援しながら実は自分もパワーをもらっているんだなっていうことがほんわかと伝わってくる優しいお話でした。
aoikovic

aoikovicの感想・評価

2.7
Jリーグ開幕20周年を記念して作られた短編。
エキストラ参加