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美知の通勤電車のdm10foreverのレビュー・感想・評価

美知の通勤電車(2016年製作の映画)
3.8
【はじめのいっぽ】

美知ちゃんは共働きの両親と3人で幸せに暮らす普通の女の子。
今日は初めてお母さんの会社の「社内保育園」に登園する大事な日。
「15分の電車に乗りたいの。美知早く準備してね」
「は~い」
ようやく食べ終わった朝食の皿をお母さんがそそくさと台所へ運ぶ。
ワクワクが止まらない美知ちゃん。
(初めての保育園。どんなところだろう。)

しかし、徐々にホームに近づくにつれ道知ちゃんの顔はこわばっていく。
あまりの人の多さに圧倒されてしまったのだ。
それもそのはず、美知ちゃんとお母さんが乗ろうとしているのは、今まさに通勤ラッシュ時間帯のピークにある「超満員電車」。
「美知、大丈夫?怖いね。お母さんにピッタリくっついているんだよ。怖くなったら言ってね」
お母さんはやっぱりお母さん。優しく美知ちゃんを励ます。
・・・でも、どうしても「最初の一歩」が踏み出せない。
どうしよう・・・・・・

っていうお話。

この作品は2017年にアース製薬株式会社の協賛で立ち上げた『EARTH Act For Life AWARD』で、581作品の応募から大賞を受賞した司真の同名小説を短編映画化している。
たぶんそういう背景もあってか、撮影やキャストは、そこいらの「撮ってみた」レベルの作品にはないクオリティがある(短編にするのは勿体無いレベル)。

「ほっこり」と「しっかり」を感じる作品。ちょっとコメ欄にも続きます。
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