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ノーム・アローンのRのネタバレレビュー・内容・結末

ノーム・アローン(2017年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2017年のNetflix独占配信アニメ作品。

監督はピーター・レペニオティス。

あらすじ

母親の転勤によって、高校生のクロエが引っ越してきたのは古くて大きな屋敷だった。そこでクロエは置物のノームが動き出し、異世界から侵入するトロールたちと戦う現場に遭遇する。

Netflixにて、お馴染みの独占配信作品の1つ。

他の実写化作品と違い、フルCGアニメーションなので、フィルマークスの評価はめちゃくちゃ低かったけど、ある程度の面白さはあるだろうと思い鑑賞。

結論から言えば、悪くはないけど思ってる以上に子ども向けの作品だった。

まず、あらすじを書くために調べていて地味に驚いたんだけど、主人公たち高校生だったんだね!!

頭身がデフォルメされてるってのもあるけど、言動がすごく子どもっぽいので、小学生か中学生くらいにしか見えないんだけど、そういう意味でも今作の対象は明らかに子ども向けに作られているということなのか。

話は邦題にもある通りアニメ版「ホームアローン」みたいな作り。

ノームとトロールとの戦いに主人公と陰キャのメガネのクラスメイトが巻き込まれて戦うというシンプルな内容となっている。

といってもホームアローンのようにD.I.Y精神に則りトラップを仕掛けるとかじゃなくて、屋敷の中でもドタバタとトロールを異世界に送り返す液体が入った光線銃で撃つというシューティング主体の単調なもの。

また、トロール自体は光線銃に撃たれることで死んじゃうわけではなくて、あくまでも送還される点も子どもに優しい設定。

なもんで、なんつーかアクがないというか、毒っ気がないというか…面白味がねぇー。

屋敷の中で、蛍光色っぽく光るキャラクターたちが薄暗い屋敷の中で銃撃戦を繰り広げるっていう視覚的な部分では面白くなりそうなんだけど、ただ撃って送るだけっていう極めて単調な流れがタルい…。

こういう子ども向けでもピクサーとかイルミネーションとかなら要所要所で大人でも笑える展開を盛り込んでくると思うんだけど、今作はあくまでもその流れのまま割と最後までいってしまう。

あと、助っ人というかパートナーがノームというのがキモなんだろうけど、ノーム自体日本人には馴染みが薄い上に、6人くらいいるノームの棲み分けがあまりできていないので、感情移入しづらいっ!!

おまけに対するトロールも単なる紫色の目と口がついたボール型モンスターで、ゲームの一面に出てくるザコキャラみたいなこれまた単調なデザインなので、見飽きちゃうんだよなぁ。もっとこいつら以外にも種類を増やして、段々と難易度を上げた上でのラスボスならまだ飽きがこないと思うんだけど、そこら辺の工夫も見られない。

相棒のメガネ君もなんかウザったいしなぁ。

総じてキャラクターに魅力があまりなかった。

唯一、学校の憧れのリア充女子の取り巻きのデザインと寡黙な双子キャラがクールだったので、あいつらをもっと動かして欲しかったというのは個人的な願望w

あと、劇中歌及びエンディングのポップソングが今時っぽくて良かったかなぁ…。

うーむ、フルCGアニメーションという題材に感けて、肝心の内側の部分を手抜きしちゃったという印象が拭えない作品だったなぁ。
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