旧作ドラ派としては
未だ水田ドラを受け入れられない部分も
あるんですけど とはいえもう15年経ちますから
そろそろ慣れろよという話です
そんな中 良作飛ばして来ているのが
八鍬監督
これまでも「大魔境」「日本誕生」などの
名作を新たな着眼点からリメイクを
してくれている信頼できる監督です
旧作ドラ映画界の巨匠 芝山努に
匹敵する逸材だと思うのですが
当の八鍬監督はあの原恵一監督のファンだとか
しかし原恵一監督も芝山努の絵コンテに
影響を受けていますので因果なものです
本作 おおよそF先生の原作には
似ても似つかないような可愛らしい
キャラクターが多数登場してきます
賛否あると思いますが私はアリだと思いました
リメイク版「鉄人兵団」のリルルも
そうでしたが、原作準拠主義に
基づいて始まった水田シリーズが
ここにきて新たなオリジナリティを
模索するというのは正しい選択だと思います
敢えてのドラえもんらしくない世界
そこにドラえもん一行が交わった際の化学反応
普段が原作準拠主義でやっているだけに
チャレンジできる舞台だと思いますし
当初からTVシリーズを手がけている
八鍬監督だからこそできた描写だとも思います
そして水田ドラでは珍しい
魅力的で強い敵 が本作では登場します
旧作ドラ映画では毎回のように
出てきたこういった宿敵たち
(黒マスク ギラーミン ポセイドン ナポギストラーなど)
水田ドラ 特によく分からんオリジナル作品では
大したやつが出てこなくなりました
八鍬監督はその中でも
リメイク作品でサベール隊長やギガゾンビを
新たな解釈で魅力的に描いてきましたが
本作でもそれは健在
まるで薬でもキメたのか
気でも触れたのかと思うような
吉田鋼太郎の怪演ぶり
子ども引くんじゃね？とも思いましたが
子どもを子ども扱いしないことこそ
旧作ドラの魅力であったことを
思い出し、ここに回帰したことを
非常に嬉しく思いました
