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ロリータのmichaelaのネタバレレビュー・内容・結末

ロリータ(1997年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

14歳の時に死別した恋人を忘れられないまま大人になった男性教授ハンバートが下宿先として訪れたとある未亡人シャルロットの家で彼女の14歳の娘ロリータと出会った途端、死んだ恋人の面影が蘇り、心を奪われる。
それからというものハンバートはロリータを追うように見るのに昼夜夢中で、ロリータはロリータで母親がいない隙にハンバートに好意的に近づき、子供らしい悪戯をしたり時に大人びたちょっかいを出す、それに戸惑いながらも喜びが湧き上がるハンバート。
二人がそんな日々のやりとりを繰り返す一方、何も知らないシャルロットはハンバートに恋を抱き始め、娘を寄宿学校に行かせている間に彼に求婚した。彼はロリータといられる為ならと承諾し、彼にとって望まない結婚生活が始まったのだが、その生活に急に終わりが来た。
シャルロットがロリータへの想いを綴ったハンバートの日記を見てしまい、彼に詰め寄った。そして彼女は錯乱して家から飛び出し、車に轢かれ死んでしまった。遺体を確認し動揺しつつも落ち着いていた彼はすぐに学校にいるロリータを嘘で母親が重病で病院にいるから一緒に行こうと言い、車で迎えに行った。
その日宿泊したホテルで、2人きりになったロリータはハンバートに身体を許し、関係が密接になっていく。翌日、ハンバートはロリータに母親の死を打ち明け、彼女は酷く悲しみながらもすぐに立ち直り、二人での放浪を続けたのち住む場所を定め、ロリータを女学校に通わせる。だがハンバートは徐々に行動範囲が広くなった彼女に対して束縛するようになり、その為彼女との関係が益々歪んでいくのにも関わらずハンバートは彼女を愛することをやめない。
そんな日々に突然現れた一人の謎の男によってハンバートとロリータの運命が狂わされていく。

内容は中年の男性と14歳の少女が危険な関係を築くというアウトな映画なのにも関わらずどんなシーンでも綺麗に描かれていて、不快感を覚えなかった。だが天真爛漫なロリータに振り回されるハンバートには不憫に思う所は多少あったぐらいかなと。ハンバートを演じたジェレミー・アイアンズのタブーながらも男性としての魅力を堪能できたのが良かった。ロリータ演じたドミニク・スウェインは映画の設定では14歳なのだが、実年齢は17歳で十代には変わりはないが、可愛らしい少女の仮面を被った大人の女性にしか見えなかった。それと彼女が着る服がとにかく可愛い。
ストーリーについて個人的には、儚く綺麗で救いようのないラブストーリーだと思った。
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