まふまふ

ロリータのまふまふのレビュー・感想・評価

ロリータ(1997年製作の映画)
4.4
モリコーネ音楽🎶

始まりの音楽、美しいフルートの旋律の裏で鳴るピアノの不気味なオクターブが印象的。『海の上のピアニスト』childみたいに。行先は不穏なんだけど心の中はロリータのことを思ってしっとりしてるような感じがするな。
画全体の雰囲気と質感がとても好きだった。
好きだった女の子のズボンかパンツの紐を栞代わりにしているのはちょっと気持ち悪い。けれど、若い頃の衝撃的な出来事が原因で時が止まっているハンバード教授の胸の内が分からなくもない。

初めのロリータの映し方がとてもいい。ホースから出る水に髪の毛や服が濡れてる感じ、めくる雑誌に水滴が落ちる感じ。矯正した歯をみせて笑みを見せるのめちゃ好き。あとわざわざハンバードの足を跨いでいくのとか。ハンバードが気持ちを出さないよう抑えようとしてもロリータが絡みにくるのが何とも言えない。


最初はこんな感じで最高だったんだけど、
後半は ロリータがとても下品にみえてしょうがなかった。キューブリックのロリータはまだ可愛さがあったけれど、こっちはあんま後半のロリータが好きになれなかった。自業自得かな?ってちょっと思っちゃったり。ハンバードからの影響があってそうなってしまったのかもしれないが。

だからラストのシーンはキューブリックの方がしんみりしちゃったかな。
https://youtu.be/sJ4dHLd-EOs?si=rwZ2ohRE1sTXMUEL
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