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薬の神じゃない!のScreen7のレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
3.8
2014年に中国で起こった、ジェネリック医薬品を巡る一連の事件をベースに描いた作品。前半はコミカルな描写が多めで、後半はしっとりした印象。まさに笑いあり涙ありで、万人にオススメできる良作!利己的な主人公という典型的なダメ主人公が、人との関わりの中で善意が芽生え、大革命を起こす英雄的存在になる様が描かれている。
家賃を滞納するほど貧乏で、息子を育てる経済力がないから妻にも見放され、路頭に迷っていたところに入ってきた儲け話。密輸は違法だし、動機は稼ぎのためだから法的には肯定される行為ではないんだろうけど、誰かがやらなきゃ本当に変わらなかったんだろうな…と思う。権力者がお金儲けに走ってゴッソリむしり取って、患者さんが生きるために必要だから仕方なく高額な薬を買う、その構図を崩してくれた主人公には拍手を送りたくなる。正義とは何か?考えさせられる内容。
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