佐藤克巳

燃ゆる大空の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

燃ゆる大空(1940年製作の映画)
5.0
日本にも遂に本格的航空映画が誕生した感慨がある阿部豊監督、撮影宮島義勇、特殊技術撮影円谷英二等による三年の歳月を掛けて製作された意欲作。戦闘機隊中隊長大日向傳、その飛行学校教え子月田一郎、大川平八郎等は北支前線航空基地で再会。一方、灰田勝彦は爆撃機隊長藤田進と同乗の機体が墜落見事な最期を遂げた。月田、大川は奮い立ち中国空軍とのバトルに圧勝したが、月田は敵機を深追いして銃撃を受けたが帰還する。軍医長谷川一夫の治療も虚しく月田は、「天皇陛下万歳」を叫び絶命する。見所は何と言っても空中戦だが、実用機使用の迫力が絶対的で、有り難い事に日本軍機九七式の単葉機と中国軍機複葉機で旗幟鮮明で、中国パイロットの悪役振りも良い。
佐藤克巳

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