ボギーパパ

クワイエット・プレイス 破られた沈黙のボギーパパのレビュー・感想・評価

3.8
劇場2021-36

前作から3年。随分公開が延びたと思える作品の一つ。

あの、計画性があるんだか無いんだかわからない家族があの後どうなったか気になり鑑賞。

本作はアレの初襲来・DAY 1の回想から始まり、その後DAY 474に飛ぶ。この日に父であるリーを失った家族のその後が描かれる。

前作でアレの弱点は分かっている。けれどもまだ幼い姉弟が、母エヴリンと生まれたばかりの弟?を連れてアレからの逃避は難しい!
たどり着いた廃工場でかつての友人エメットにアレから辛うじて救われる。とここまではちょっと苦しいけど予想通り。

ここからが本作の面白いところ!本作は姉リーガンと弟マーカスの成長譚。アレとの向き合いにより成長していく様を描く。

姉は旅立ち、弟と母は廃工場に残る。離れ離れになり、舞台は違えど、アレと対峙する双方の局面=クライマックス①での「火」と「水」をシンクロさせた演出はなかなか魅せる。このシンクロされた演出が、離れていても家族を想う心を表し、そして「電波」で完全にシンクロするところが印象的で、効果的。あとは一気にクライマックス②③を経てラストまで。ラストがまたスッキリしていて好感が持てる。

鑑賞前はやや冷めた目で観るか止めるか悩んでいた。しかし反してかなり楽しめた。それはクライマックスの演出が印象的、効果的であった為に尽きると思う。

さぁ、コレなんか3も製作決定のようで、、、アレの弱点を徹底的に攻め根絶やしにするか、アレの親玉が出てきてどんどん増殖進化するか、どんな展開になることやら。楽しみにお待ちしております。


追記:昨夜の宇多丸さんがムービーウォッチメンでコミュニケーションの話をされていた。コレは慧眼。素晴らしい論評ですね。radikoでお聴きください(^^)
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