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ハッピー・デス・デイ 2UのYYamadaのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)
3.7
【タイム・パラドックス佳作選】

◆パラドックス発生の方法
〈タイム・リープ〉
 →ネタバレ防止のため割愛

〈見処〉
①「タイムリープ」要因が明らかに!
 より複雑な第2作
・『ハッピー・デス・デイ 2U』は2019年に公開されたホラー映画。2017年公開の前作『ハッピー・デス・デイ』から、監督のクリストファー・B・ランドン、出演はジェシカ・ローテ以下、主要キャストとスタッフは全員続投している。
・(前作にて)、タイムリープから抜け出すことに成功したツリーは、充実した生活を送ろうとしていたが、今度は恋人のカーターのルームメイトのライアンがタイムループに巻き込まれ、謎の殺人鬼に狙われてしまう。
・やがて、すべての原因が、ある研究に関係していることに気づいた3人。そこで再びツリーの身にもタイムループが起こり、またしても誕生日の朝に戻ってしまうが、今回は元の世界と微妙に異なったパラレルワールドで…。(eiga.comより抜粋)
・前作のヒットを受けて製作された本作。興行収入は前作の1/3程度の43百万ドルと低調も、本作も製作費はわずか900万ドルの低予算作にて、十分3作目を狙える実績を果たしている。

②結び…本作の見処は?
前作のスリル・謎解き・新鮮さはないが、「ヒットしたので、後付けストーリーで続編作りました」を凌駕する展開を見せている。
○: 『バック・トゥ・ザ・フューチャPartⅡ』と同様に、前作ラストから陸続きでスタート、チョイ役だったアジア系のダニエルくんも主演メンバー陣に昇格。全作のファンにはテンションの上がる構成。
○: 前作では触れられなかった「タイムリープの原因」が本作で明らかになり、ホラー改め学園SFものとして生まれ変わっている。
○: エンドロール後まで見逃してはいけない。
▲: パラレルワールドが登場し、前作で好評だった、シンプルなストーリーラインを脱線気味で、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズに雰囲気を寄せすぎ。3作目がある場合は、原点回帰を期待。

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・本作を含む「タイム・パラドックス佳作選」19作品でを持って第一回レビュー完了。
・次回は暫く間を開けてから『ビルとテッドの大冒険』を含む80's作品を中心に取り組みたい。
・今回の19作品の中では、『ミッション:8ミニッツ』『プリディスティネーション』『バタフライエフェクト』がパラドックス映画の「3強」だと思います。
(2021年2月8日)
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