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蜜蜂と遠雷のhigasaのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
5.0
◎映像美: 星5 ◎音楽: 星5
◎性的表現: 星0 ◎暴力表現: 星0
今、子供達に見せたい映画だと感じました。エンドロールを迎えた時、あなたはギフトを受け取るでしょう。奏でられる音楽を受け取るのは一瞬ですが、その音は永遠に心に残る。そしてそのギフトはその人だけの音楽を奏で出す。自分の中では2021年でベストに入ります。笑みがこぼれ、心が軽くなりました。

風間塵と栄伝亜夜の月光に照らされながらのピアノの連弾は鳥肌がたった。塵が遠雷を見ながら「世界が鳴ってる」と呟いた時、エールで古山裕一先生も同じ事を言っていた事を思い出します。音楽に祝福されてる人には世界がそう聴こえてるんだなと思った。その音をお裾分けしてもらってる事に感謝する一瞬でした。

「蜜蜂と遠雷」原作は未読です。原作を読んで映画を鑑賞するのか、映画を鑑賞して原作を読むのか悩んでましたが(^ ^) 見たくなって、鑑賞してしまいました。石川監督とスタッフとキャストの情熱で、細部まで神経を尖らせた映像美と素晴らしい音楽がスキのない傑作にしあがってました。マニアックになりますが、随所にシンメトリーを意識した画とテロップのフォントも気持ちよかった。次は原作を読んで見たいと思います。

同じく「羊と鋼の森」は原作を読んでますが映画は未鑑賞。原作は素晴らしかったので、映画も楽しみです。
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