ニャンタ

蜜蜂と遠雷のニャンタのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.8
国際ピアノコンクールに出場する4人のピアニストが、予選(1,2,3次)+本選を勝ち抜き、ピアノで闘う物語🎹🎼
 課題曲の中間に各自、作曲した演奏表現が認められ、本選になるとバックにオーケストラが付き、協奏曲を弾きます🎻🎶ピアノ演奏が素敵で、”音楽の神様”に愛された、天才たちの見える世界が、素晴らしかったです🤭🫧

◽🖋️ 原作と映画の違い
 原作(著者: 恩田陸, 直木賞と本屋大賞のW受賞)も読みまして、サブスクでピアノ音源を流しながら、「曲の様々な解釈」や「感動に浸る箇所」を読めて、楽しかったです📖🐝🍯

 原作では、ピアノ演奏が始まると、『なんだ…こんな演奏表現があったのか!!🫢』という、感嘆の反応が、審査員と他のピアニストから出てきて、演奏スキルに関する解説付きだったので、映画でも、観客側それぞれの感想•「心の内で、漏れ出る台詞(字幕)」が増えると、面白かったです🔥🥇⇔🥈⇔🥉

◽️🖋️ ピアノ協奏曲第3番(バルトーク)
 ピアノは、旋律楽器であるのと同時に、打楽器である(バルトークの言葉)🇭🇺👨🏼‍🏫
 ピアノの中を覗き込めば、ハンマーが目にも留まらぬ速さで、正確無比に音を打ち出している様子を、確認できます💥🔨🎶
 風間塵(鈴鹿央士)は、頭の中でマリンバを叩いているイメージで、指先を、長く伸びた10本のマレットにして、手首のスナップを利かせて、激しい音の連打をしていて、音の振動が身体に跳ね返る感じが、心地良かったです🥁🎹

◽️🖋️原作の素敵な表現
 曲を仕上げていく作業は、『家の掃除』に似ている、と言う🧹🏠
 難曲になればなる程、家は大きな屋敷になり、部屋数も増えるので、部屋の隅まで掃除が行き届かなくなる🧼🏤一部屋ずつ丁寧に磨いていく過程は、気が遠くなる程、繰り返し曲を練習する作業に似ていて、上手い表現だと思いました😲🎼🎶

◽️🖋️厳しい世界
 100名近いピアニストが、1次予選で、4分の3が落ちる事になる…厳しさを知り、こちらまで緊張してしまいますが、素晴らしいピアノ演奏があると、一層輝いて見えて、堪らなく興奮とスリルがありました🌸👏🏻🤩
※映画は、1次予選の審査発表場面から映像化.

 ピアノ•コンクールに情熱を注ぐ4人の姿を通して、音楽の深みと、底知れない魅力を再発見できる、作品だと思います🎹🎶
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