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蜜蜂と遠雷のparsifal3745のネタバレレビュー・内容・結末

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

 恩田陸の「蜜蜂と遠雷」の映画化版。小説を読んでからの視聴だったけれど、やっぱり小説の方が心理描写、音楽の修辞とかが優れていたという記憶がある。しかし、それぞれの審査における演奏を通して、キャラクターを把握できるのは映画ならでは。風間の世俗化されていない純粋さ、母親から音の原点を学んだ栄伝、栄伝を追いかけたマサル。それぞれが、刺激し合い、自然と高まっていく様子は、天才たちならではの世界だった。音楽映画だけあって、ピアノの音の録音が秀逸で、透明感溢れる世界が表現されていた。映画にして、小説では表せない部分が補われた。
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