まい

蜜蜂と遠雷のまいのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
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タイトルからミリしらの考察をすると、ピアノを 「コンクールで」 弾いていく上で迫ってくる年齢制限と自分の技術の成長の限界、他者からの圧迫感が、何かをしない限り無害で安全な存在なのにそもそもが蜂であることからどこか危険を感じてしまう蜜蜂と、今すぐ危険はないけど遠くで確実に起こっていて今後確実に自分に迫ってくる危険である遠雷が、かかってるのかなと思ったり。映画全体を通して、いつか終わりがくる怖さがずっと静かに裏に張り付いてて、ゆっくり迫ってきてた気がする。

ピアノを弾く上で、これまでにピアノを弾いてきたことで出来た思い出とは確実に離れることができなくて、そのことが栄伝さんがカデンツァ弾く時にピアノに映ってたお母さんとの思い出に表れてるな〜って思った。よかった。

急に4人が仲良くなっててお出かけする仲になってるのはびっくりしたけど、きっと映画だからで、原作を見たらちゃんと仲良くなる過程も描かれてるのかな?

ピアノとオーケストラが合ってない時の音が本当に絶妙に気持ち悪くてすごい。これはピアノ弾いてるとすごいイライラしそうで、画面越しにも伝わる。

「世界が鳴ってる」いい表現。

松岡茉優さん本当に綺麗ですごすぎる。ピアノの女王って感じ。プロコフィエフ、好きな曲になりそう。

総じてピアノへの愛が詰まってる作品だと感じた。作者、ピアノのこと大好きだよ絶対。
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