なんか凄い。想像力を掻き立てられる作品です。そしてポテンシャルを感じます。映画を観ても、蜜蜂と遠雷に込められた本当の意味がイメージできません。きっと原作を読めばもっと深い部分に触れられる気がします。
でも間違いなく主役は栄伝亜夜ではなく風間塵、彼は演奏家ではあるけど、天才を見つけて開花させる才能も持ってます。まるで仏陀が対機説法で周囲の人を悟りに導くかのようです。しかも彼はそんな自分に気づいておらず、更なる得体のしれない潜在力を持っている？そんな意味で、音楽界へのギフト、そして災厄なのかなと解釈しました。
核心は風間塵にあるとして、他の３人もそれぞれの想いでコンクールに出場します。それはそれで遠く理解が及ばない音楽界を、素直に凄いなと感じることができました。そして映画の雰囲気も最高でした。
