よっひ

蜜蜂と遠雷のよっひのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.0
試写にて。
恩田先生のファンです。
あれだけの分量・熱量の原作を2時間にまとめるのはやはり難しかったか、と言うのが正直な感想でした。
欲を言えば主要人物4人のバックグラウンドを、もう少し掘り下げて欲しかった。

しかしながら!
監督や演者さんも仰っているように、原作「蜜蜂と遠雷」や彼らが奏でるクラシック音楽、
そして私たち観客へのリスペクトがスクリーンから確かに伝わってきました。

作中の一次予選から本選に向かうにつれ、スクリーンという境界線が無くなっていく感覚。
彼らがピアノを奏でるホールで一聴衆として演奏を見守っているような錯覚。
ラストシーン。ある登場人物の演奏、そして表情に本作のすべてが集約されていると思います。
胸がグッと熱くなった。

原作読んだ時に推しだったキャクターは明石さん(桃李くん)。
「生活者の音楽」ステキです。
だからこそもうちょい掘り下げて欲しかった。泣

そして、松岡茉優ちゃん、いや松岡茉優様!!
もう本当に素晴らしすぎます。
演奏中の髪の毛一本一本にまで魂がこもっているようなお芝居。
どんな役でも観客に全てをド直球でぶつけにきてくれるの、本当に好き。
よっひ

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