かりんちゃんのウマ

蜜蜂と遠雷のかりんちゃんのウマのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
4.1
マモルや亜夜と同じような生い立ちで育った。途中から涙が止まらなかった。どうしてこんなに泣いたのか…自分でもわからない。

演奏家を目指す人はこの4人それぞれの部分を何かしら持っている気がする。
刺さるほどに共感できたから、涙が止まらなかったのかなぁ?
きっと音楽やピアノ自体がアイデンティティ、なんだと思う。


アイデンティティの破壊が起きた時は世界が広がる時。破壊、再構築されるときは大きな苦痛が伴う。
研ぎ澄まされた世界、鋭利な刃物のような世界にいた者には特に大きな恐怖かもしれない。

でも、そこまでの世界や感覚にいけたからこそ、別で見える世界は、きっとまたキラキラしてる。
ある意味孤独ともとれる世界を、描いた作品としてものすごく良かったです。
賛否両論あるんだろうなあ〜