鮃サブロウ太

蜜蜂と遠雷の鮃サブロウ太のレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.9
原作未読、専門知識皆無ながらクラシックは好きなので最後までそれなりに楽しめた。
良くも悪くも雰囲気邦画といった趣ながら、変に掘り下げないユルさが音楽と物語をうまく繋いでいて、違和感が痼りとして残らない点が良かった。
ところで、生活者の音楽って一体何なのだろう。音楽家=生活者、当たり前の話ではないだろうか。
この創り手と受け手が作り上げてしまった音楽家=特別な存在という視点をあらためない限り、芸術文化への理解と共感はなかなか広がらない気がした。