ヨミ

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のヨミのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『スターウォーズ EP8 最後のジェダイ』の大戦犯ことライアン・ジョンソン監督作ということで警戒しながら見たが意外と楽しめた。

「どんでん返しのためのどんでん返し」という最後のジェダイでも見られた欲望は見え隠れするが、あそこまで粗は目立たなかった。構えることなく観れるミステリーというのはかなり好みなので。

最期のナイフを突き立てるシーン、「奴は本物と偽物のナイフの区別がつかない」というわかりやすい伏線があったので、そんなに長く撮らなくていいんじゃないかとも思うが……しかしあれが本物かどうかはそのセリフの意図とは違う気も。比喩とかじゃなくて、マジでナイフの真贋の話なのだろうか。

あと「嘘をつくと吐いてしまう」ギミックも、活用し切れていない印象があった。最後に活用していたが、吐き気を相当の時間我慢できるならもういらないじゃんという気もする。

観ている間は楽しめたし、損したとも全く思わないので上記の疑問含め2.5、アナ・デ・アルマスが良かったので追加0.5という感じ。

追記:
某氏がこの映画について「保守白人男性の無意識的な被害者意識が出ている」と評していて、実際にこの一族は移民への憎悪を増大させるだろうなと考えた。保守派を皮肉っているようで(途中の政治議論など)ストーリーとしては「乗っ取り」を表現してしまう危うさは確かにあると考え直した(スコアは変えていない)。
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