なお

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密のなおのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

■映像
事件のあった建物だけで八割成功だと思います。
とても古く趣があるような、以外に新しくデザイン性があるような。(最後にネタばらしされます)
中の人形の多さはちょっと個人的には雰囲気に合わない気がしましたが、囲碁といい生活感があると言えばいいのかも。
狙っている雰囲気だと「相棒」とかのようにグレー?っぽく全体的に暗くしそうですがそうしていないところも含めて好きな雰囲気でした。
■キャラクター
▼探偵役
シャーロック・ホームズのような理知的でスマートな役のように登場するが、金田一シリーズの等々力警部のように感じるところもあり、コロンボ警部のように戦略的に道化を演じているようでもありキャラがブレてみえました。
▼主人公
腹が決まったかと思えば好い人に戻るし簡単に信用するかと思えば敵視を隠さないしこちらも少しキャラがブレてみえました。
リバースするというのはくしゃみとかに変えられなかったのかと残念。映像をキレイに作っていただけに最後のリバースシーンに引いてしまいました。
■脚本
とてもよく練り込まれていて随所に伏線やヒントがあり、楽しめます。
ただ、私は推理よりも証拠で捕まえるコロンボタイプの話が好きなので推理だけ過ぎて、少しもの足りず。ただ、これを証拠で進めようとすると壊れた監視カメラ以外の周辺の監視カメラを調べたら直ぐに終わりそうなので情緒がなくなるから仕方ないかもしれません。
あと犯人はもう一捻り欲しかった。「三時に犬の鳴き声」と、かなり早めにヒントが出ていたのでもう一捻りを期待して観ていたため予想通りで少し拍子抜けでした。
それ以外は次第に追い詰められていく主人公など、ストーリー展開は飽きさせずよかったです。
最後の最後にタイトルの伏線の回収にはやられました。
なお

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