このレビューはネタバレを含みます
最後のシーン、好き
後日談絶対入れてくれって思いながら終盤見てたけど、あのシーンだけで満足させられたわ
推理物としては、主人公が（結果的に勘違いとはいえ）本当に自分の罪を意識した上で倒叙物として始まって、途中かなり先の展開読めない部分があったの良かった。単純に無実なのに嵌められましたとは違う構造を主人公でやる面白さがあったな。
探偵は主人公の良心を買ってけど、途中自分の医療ミス（結果的にミスではないけど）を隠すために色々やってたし本当に良心あるか？とは見てる方からは思うよね。
黒幕くんが探偵呼ばなかったとして、あのまま血液検査も正常で自殺したって扱われたとしてその後どうだっただろうか…主人公が大量の遺産一人で相続して罪悪感に押しつぶされるか、あの黒幕くんもまあ少しは頭切れそうだしなかなか厄介なことにはなってたか…。どっちにしろあの最後のシーンのような顔にはならないし、いろんな偶然込みで一番の最適解を得たね。
あと一つ思ったのは、わざとらしく移民の話とか作品内に出して弱者の主人公とそれに対する強者の親族たちの構図にして意図的に視聴者に対して主人公の肩をもたせるような作りになってること。それが最後のシーンを際立たせるわけだけど、主人公も結果的に違ったとはいえ医療ミス未遂はしたし、そもそもモルヒネ100mg投与した後に少しでも冷静なら防げた自殺だし、悪い言い方すればうまく自殺に追い込んで財産全部手に入れましたって見方もできるわけなんだよなって。
