期待値が高すぎたかもしれない。
気軽に楽しめるミステリーだった。
難解で痛烈な作品を求める方には物足りない。
残念なのは惑わすための伏線で
先が読めてしまうということ。
それ故にラストで吃驚出来なかった。
テンポと演出は良かった。
煙と影の使い方がとてもいい。
途中のクローズアップが
レイトショーだからか特に怖くて
「あ、くる」という時に
目を一旦背けてからスクリーンを観た。
トラウマにならない程度で安堵…!
この映画の一番面白いところは
「とことん見下している」のに
最後の最後で「見上げている」ところ。
善良さとは言ったがやはり人間。
金は人を狂わせる。
空白の手紙、お前は気付かないのか?
それでも親族か?
私の見間違えなのかわからないが
とある物のナイフの位置が……
そればかりが気になる。