yuzame

僕たちは希望という名の列車に乗ったのyuzameのレビュー・感想・評価

4.5
ドイツという国を
全然知らないって事を知った。

ドイツという国がどんな戦後を辿ったのか
とても興味が湧いた。
ちゃんと分かればサスペリアの時代背景も
理解できるようになるかも。

知らない人を同士と呼び合う。
監視し合う。弱味につけ込んで従わせる。

エリックが本当に可哀想だった。
クラスの一軍が
勝手に突っ走った事に巻き込まれて
でも別に賛同してない訳じゃないし
馬鹿みたいに追従した訳でもない。
ちょっと目立ってしまっただけなのに
彼の尊厳を粉々にするようなやり方で
みんなを裏切らされてしまう。
あれは本当に酷い。
戦時中と全く変わらないと思った。
あれがソ連のやり方なのか。。

親子関係をズタズタにしてまで守る国って
なんの価値があるのかな?国ってなんだ?
国とか宗教とかなんなんだ

国が個人の生き方を管理する。
本人や家族の将来を人質に、
国家に都合のいい人間にする。
悪夢のような話。

諦めるって事が大人になると言う事。
若者は当然それに抗う。
かつて若者だった大人は、
諦めた自分の為にも
全力で若者に諦めさせる。

自分達の価値観を
否定するって簡単じゃない。
あの当時のドイツの大人達の価値観て
どんな感じだったんだろう。
興味が出てきた。

比喩ではなく労働者階級とか
ブルジョワとかっていうものが
存在してたようだ。

クルトかっこよかった。
テオ、白井晃に似てた。
エリックは春日な。パウルは春風亭昇太。
テオのお父さん、見たことある気がした。
クルトのお父さんも。
yuzame

yuzame