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僕たちは希望という名の列車に乗ったのAのレビュー・感想・評価

3.9
ベルリンの壁が出来る前の話。
ハンガリー動乱に賛同を持った学生たちが起こした勇気と意思のある行動、一方で社会に染まった(染まらされた)大人たちの抑圧。70年弱経った今だとどちらも悲哀な立場だと俯瞰して見ることができるけど、実際はどうだっただろう。

未だに東ドイツと西ドイツでは格差が残っている。もうこの結果だけでも当時の学生たちの行動が正か否かなんて一目瞭然なわけだけど。でも大人たちも憎めないよ、宗教的に思想が染まってるわけだから。

希望の列車に乗った彼らが、意思を持った生活ができていることを願うばかり。
陳腐な言葉になってしまうけど、どんな国に住んでいようとどんな生活をしていようと、人の犠牲の上で今があることを忘れてはならないし、風化させない必要がある。それが例え、とある街の小さなコミュニティが起こした決断であろうとも。勉強になりました。
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