このレビューはネタバレを含みます
これもう悪霊では?と思ってたら作中でも恐ろしい悪霊になってしまったと言われてました…まあそう思いますよね。
ネットで元ネタの伝承を検索してみたら、解説してくださっているサイトがありまして、内容を読んだら少し悲劇的だなと思うようになりました。子供を溺死させ自分も河で死ぬという大筋は映画での説明の通りでしたが、自殺と子殺しの罪で成仏転生できない泣く女は、自分の子供を探し永遠に川でさまようとのことです。
この話には他説があり、自分が成仏するためこの世を彷徨い、自分の子に似た子をさらい、殺して申し訳なかったと嘆きながらも、再び子供を手にかけてしまうというものです。(天国で我が子を見つけたと証明し、子殺しの罪を軽減するための様子…自分の子じゃないから勿論ダメなんですけど)
本作は他説を採用し、更に単に子殺しをする霊という点を際立たせています。それゆえ霊の嘆きがあまり感じられず、悲壮感は薄かったです。
でも嫌いじゃないですこの作品。軽めなのが逆に良い、あっさりしてるから後半のゴーストバスターも合ってると思いました…ラファエルさん普通に有能だったと思う。