シネマスナイパーF

王宮の夜鬼のシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

王宮の夜鬼(2018年製作の映画)
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嫌いにはなれないですよ
眠くなりましたけど笑
ちょっと悪い意味で同じことをやりすぎです


序盤で放った台詞が改めて後々アツイ台詞として放たれる演出は常套手段であり僕も好きな演出ですが、いくらカッコよくキマったからといって調子に乗って繰り返されると、ちょっとな…

俺はここまでだ、お前たちは先に行け!展開もゾンビものには鉄板でアツイですしやる分には全然大歓迎ではあるんですけど、そんなに間隔を開けずに三回繰り返すってのは正直どうかと思うな笑
しかも三回目に至っては結局カタをつけるのはお前になっちゃうんじゃあただの空振りだから削ったほうがよかったなと思わざるを得ない

とにかくこの映画はくどいに尽きます
クライマックスが二度ある
まあ二幕目のものと三幕目のものとに分かれてるならいいが、ぶっちゃけ感覚的にも多分間隔的にも三幕目でこれまたあまり間隔を開けず繰り出されている
メインディッシュで7割ぐらい満たされてもうちょっと食えば丁度いいかなってとこでまたメインディッシュ、なんならさっきよりちょっと量多いです
の割に序盤、三日前…とかいって説明を始めるんですけど、その説明部がどこまでで終わりなのかがわかりにくいあたり足りてないところもある
端的な話上手くないです


いいところも勿論あります
話の枠組みはとても魅力的です
いけ好かないプレイボーイ的な王子が戦いの中で真に崇高な精神を手に入れていく話
帰ってきたのは実はこんな使命があったからだというストーリーには素直に萌えです
周りも魅力的で、特にハクスは癒しですね
それからクライマックスは清々しいほどのラストミニッツレスキューで、俺は韓国映画じゃなくてアメリカ映画観てたのかと勘違いするほどでした
アクションは素晴らしいです
クライマックスはモロにるろうに剣心的なアクションが展開されます
衣装とかキャラクター演出は見事で、クライマックスのジャジュンの佇まいは最高にクールでした


楽しいけど飽きる
R指定にならないあたりがこの映画のバランスを表している気がする
以上