nada

FUGAKU3/さらば愛しのeienのnadaのレビュー・感想・評価

FUGAKU3/さらば愛しのeien(2016年製作の映画)
3.6
青山真治の『ワン・プラス・ワン』。青山真治が事務所で酔っ払いながら、「核」「幽霊」「遺骨」について学生たちと語る。私たちの知る、あの青山真治の姿だ。曰く、核抑止論なんてもんは許し難い、そんなのは人々にプレッシャーを与えているだけだ、君たちが子を産み、生きていくのに核による不安とプレッシャーを与え続ける世界なんて、全くもって度し難いんだ──。青山真治がこのようなことを学生と語り合う監督だったという事実を胸に刻もう。青山真治を好きでいて良かったと心から思う。
生者と死者が同時にあることを、青山真治は映画で捉えようとし続けた。いや、そもそも優れた表現は、死者と生者、虚構と現実の境すら消していくのではないか。
あと、青山真治はもともとミュージシャンやっていたから、やっぱりギターが上手くてなんか笑ってしまった。
nada

nada