人間どこにでも行けるけど、結局どこに行っても同じこと。
最近何かと話題の反出生主義的な作品。
登場人物が複雑に絡み合いながら、絶望的な状況に追い込まれていくストーリー展開は、およそ4時間の長さを感じさせない手際の良さを感じました。
生きていくことに救いはないかもしれない。
それでも、人々は静に座っている象を目指す。
この監督の次回作が見れないのは本当に残念。
次に見るなら、タル・ベーラのサタンタンゴかニーチェの馬というところか。
カメラワーク、複数視点で同じ場面を見せるという手法はタル・ベーラに学んだのでしょう。
小田香など最近はタル・ベーラに学んだ監督の作品を見ることが多くなった気がします。
教育者としてのタル・ベーラを知るためにも、良い作品ではないかと思います。