グッチー

象は静かに座っているのグッチーのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
4.0
人間どこにでも行けるけど、結局どこに行っても同じこと。

最近何かと話題の反出生主義的な作品。
登場人物が複雑に絡み合いながら、絶望的な状況に追い込まれていくストーリー展開は、およそ4時間の長さを感じさせない手際の良さを感じました。

生きていくことに救いはないかもしれない。
それでも、人々は静に座っている象を目指す。

この監督の次回作が見れないのは本当に残念。

次に見るなら、タル・ベーラのサタンタンゴかニーチェの馬というところか。

カメラワーク、複数視点で同じ場面を見せるという手法はタル・ベーラに学んだのでしょう。
小田香など最近はタル・ベーラに学んだ監督の作品を見ることが多くなった気がします。
教育者としてのタル・ベーラを知るためにも、良い作品ではないかと思います。
グッチー

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