かわうそ

象は静かに座っているのかわうそのレビュー・感想・評価

象は静かに座っている(2018年製作の映画)
3.9
よじかぁんっ?!!( ⁰-⁰ )
もうちょっと短かったらなー

'苦しさの連続'
'どこにでも行けるけどどこ行っても同じ
でも今度は違うと期待する
1番いいのはここから向こうを見ること
そこがより良い場所に思えてもここで生きる'

絶望するのはどこに行っても同じだけどそう思ったまま生きるのはきつい。だからここより良い所があってそこにいつか辿り着けるって思いながらここで生きることを学べ。そこに行こうとはするな/期待するな、そこでも結局また絶望するんだから。みたいな?
((座ってる象って、そうやって動かない(動けない)人生の象徴?
って思ったら動かない人生を目指すこと自体、'そこ'に行くことと同じことだっていうのを示唆するメタ的な仕掛けとも見れるんかなぁ知らんけど))

日々の中で'小確幸'を見て感じること、満たされてる感覚を持つこと大事。
でもここより良い所を期待してそこに行こうとするのも大事なんだと思う。

行ってみたら何かちょっとでも変わるかもしれないし新しく分かることもあるかもしれない。過程を見たらいい。
だから向こうを見ながら留まる時が多かったとしても、向こうを見て行く時もあった方がいいのかも。少なくとも自分で自分の世話ができる間は。

みんな象を見に行くことでその中で新しい人間関係が生まれたし象の声も聞けたし。この結末がもうそれなのだよ。
象に会って踏み潰されるとこは描かない。見つけてしまったら('希望'に到達したら)また絶望しちゃうっていうとこは描かない。その後象を見たところまで描かないのは、実際に見れるかどうかが大事なわけではないからだと思うことにします!

どうしようもない感を描きながらちょいと希望を見せてくれたハッピーエンド。
存在する理由が分からなかったとしても、ここじゃないどこかに'行く'先々で絶望の連続だったとしても、その過程で起こる小さな変化と小確幸にもフォーカスしてあげよ。


監督が亡くなっちゃったのはなんとも言えない(._.)
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