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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のumisodachiのレビュー・感想・評価

3.9








ジュラシックシリーズはけっこう好きで、今回の新作は予告編で不安になりながらも早速鑑賞。

前作で恐竜たちが世の中に放出されてから4年後。人間が犠牲になる事故の他、恐竜の密漁などの問題も多発していた。恐竜の保護活動をするクレアとオーウェンは、前作で巡り合ったロックウッドの孫でクローンのメイジーを匿いながら暮らしていた。しかしある日、メイジーとブルーの子どもが何者かに誘拐されてしまう。一方、巨大イナゴの大発生という事件を追うエリーとアランは、恐竜の遺伝子研究をする巨大企業バイオシンに謎があると確信して施設を訪問。そこでイアンと再会し……。

ジュラシックパークシリーズのメインキャラクターであるエリー、アラン、イアンと、ジュラシックワールドシリーズのメインキャラクターであるクレアとオーウェンを無理なく絡めるためにストーリーが複雑化。巨大バイオ企業バイオシンという存在を中心にはしているのだが、前半はかなり説明要素が多い。もうね、ずー--っと説明している感じ。しかも、物語の発生ポイントがバラけているので散漫な印象が否めなかった。「うーむ、これはどうなの?」と思っていたら……後半で一気に加速!

後半もポイントはバラけているのでブツ切りといった感じではあるものの、緊迫シーンが畳みかけてくるので非常に盛り上がる。次から次へと迫りくる危機!ハラハラドキドキが止まらない。

「この広いスペースでどうやって偶然会ったの?」みたいなご都合主義が乱発するのはご愛敬。そんなことも気にならないくらいエンタメ要素が目白押しなので、後半には非常に満足した。ゲスト出演程度にとどまるかと思ったジュラシックパークの面々は全体を通してガッツリ活躍(むしろパークメンバーの方が目立つくらい)。なんといっても、ハリウッドきってのイケオジのジェフ・ゴールドブラムが思い切り大活躍するので私としてはオールオッケー!

ただし、ストーリーの粗はありまくり。説明過多なこともそうだし、中途半端に表れては消えていくキャラクター、あまりにも無理がある偶然など、ツッコミはじめたらキリがない。そもそものストーリーもこねくりまわしたせいで「?」と感じる部分が否めないし、なんといっても盛り上がりが分断してしまっていて、ラストまでの流れがストレートに大きくなっていないのが致命的。でも、アトラクションだと思えば楽しめるはず!ただし、虫嫌いの人は注意。

最後に。ニューキャラを演じたディワンダ・ワイズがウルトラかっこよかったっす。


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