ふっくー

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のふっくーのレビュー・感想・評価

3.7
1993年にスティーヴンスピルバーグが世界に衝撃を与えた恐竜映画の金字塔。ジュラシックシリーズ遂に最終章!堂々の完結!!
前作「炎の王国」のラストで市街地に恐竜を解き放ってしまったトンデモ結末から、どうやってまとめるのか非常に楽しみにしていました。
「ジュラシックワールド」で特大ヒットを飛ばし、そのまま3部作をコリン・トレボロウ監督がやっていれば、もっと違った方向に向いていた気がします。「炎の王国」でタイミング的に別の映画の撮影で、監督が出来なかったトレボロウ(脚本は彼でしたが)は最終章に広がったこの大きな問題を何とか綺麗な形に終わらせた感じですねwww。

「スターウォーズ」シリーズで世界に衝撃を与えたエピソード7をJJエイブラムス監督の後、エピソード8でライアン・ジョンソン監督が独創的なアレンジであらぬ方向に物語が進んで「この後どうするの???」と言われたからシリーズに戻って頑張って軌道を修正しながら完結させたJJエイブラムスのような
立ち位置でしたよトレボロウさんwww

市街地に解き放たれ、世界各国で恐竜の事故事件が多発するカオスな展開かと思ったけど、話のメインはオーウェンの周りの出来事であり、解き放った恐竜たちがメインではなく、あくまで人間サイドの物語になってしまっているのは、スケールが小さくなってしまったのと、もっと恐竜が見たかったという本音もありますが、完結編にしては、トレボロウ監督が前作で広がってしまった風呂敷をしっかりコンパクトに戻した感じで割と面白かったですよ。

物語は、オーウェンサイドとグラント博士サイドの2つの物語からなり、グラントサイドは昔からのジュラシックシリーズを彷彿とさせるオマージュや、なんと言ってもオリジナルメンバーのエリーや、マルコムなどが絡んでいるのでグラントサイドの話凄く好きでした。
オーウェンサイドの話は市街地から襲いくる恐竜から逃げながら娘を救出するために激しいアクションが展開しますが、これまでのジュラシックシリーズにはない新しい風と捉えるべきか、別物映画と捉えるべきかで評価が分かれそうですね。バイクでラプトル?と追いかけっこするシーンめちゃくちゃかっこよかったわよ笑
センサーに反応して気が狂ったように追いかけてくる恐竜怖すぎるwww

その後にそれぞれのメンバーが合流し、時代の流れと言いますか、「ジュラシックパークシリーズ」と「ジュラシックワールドシリーズ」のジェネレーションギャップに笑っちゃいました。
新旧メンバーが揃う激アツな展開も最高じゃないですか。マルコムが旧シリーズから変わらぬお調子者だったのも安心だし、インディージョーンズ並みに帽子を大事にするグラントも健在。

色々新しい恐竜が総出演なのも集大成を感じたし、悪い奴にトドメをさす恐竜が「ジュラシックパーク」でお馴染みの恐竜だったのが1番良かった。
クライマックスでマルコムが松明を持ってギガノトザウルスを引き寄せるシーンなんて、まるっきりファンサービスだし、そのあとサークル上のオブジェに横顔をヌルっと見せるティラノサウルス!!まさにシリーズの顔であるあのロゴマークでしたね。

色々思うところはありますが、なんやかんやで野生動物と恐竜、そして人間がしっかり共存していくラストシーン(特にサバンナで夕日をバックにアフリカゾウと肩を並べて歩くトリケラトプス)は美しかったです。クジラとモササウルスが鼻スリスリしてたのも笑。

メインテーマをもっと大きなボリュームで、フルで聴きたかったのが正直なところですが、
シリーズの集大成!!
この瞬間を是非映画館で味わってください!!!!
ふっくー

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