アンソニー

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

初めて3DIMAXなるものを観ましたが
慣れれば演出が迫力増しで味わえる、
次郎の野菜増し的なノリ。
好きな人は足せばいいのかなと。
悪くはなかったです。

ストーリーは、前作で投げかけてきた
恐竜と共存する世界はなし得るのか。
そのテーマについてはあまり
言及していなかった印象。
そもそも、このテーマは
ジュラシック・ワールド、パークの
演出上どうしても綺麗事だけでは
片付けられないなと思う。
恐竜に食べられそうになって
追いかけられて噛みつかれそうになって
あれだけ恐竜の恐怖を描きながら
尊重し合えば分かり合える、というのは
結局、仲良くやれる奴もいれば
無理な奴もいるという事で
恐竜と人類ではなく個々の問題。かなと、
しかし、互いに殺し合う事なく
テリトリーを侵害せず平和になる事が
「共存」なのか?
人類が恐竜を飼い慣らし管理する
それが「共存」なのか?と言われれば
一括りにするのは難しいなぁとも思う。

クローン問題も自分は何者なのか
自分は誰かのコピーで自身で形成した
オリジナルな部分は存在しないのでは
ないかという悩みを持っていたけど、
途中から実の母に愛されていたのか?
望まれて生まれたのか?という問題に
切り替わっていたような気がして、
その話を聞けた事で自信はつくと思うが
解決に至るにはまだまだかなと
感じてしまったので
過去の自分と向き合う事で
これからの自分、未知の部分があると
気付く方向へ持っていければ
より良かったのかなと思います。

まぁ、そんな事考えずに
アクションとかっこいい恐竜に
興奮しながら観るのがベストですね。
アクションは力入ってましたし
ドキドキワクワクします。
パーク時代の三人の再登場だったり
前シリーズを知っていると
より楽しめる展開が盛りだくさんでした。

個人的に望み過ぎかもしれないけど
ジョン・ウィリアムズのあの曲を
一回でもしっかりと聴きたかった。
サラッと数秒流れたところはあったが
もっとガッツリ聴きたかったなぁ。
ニンニク入れといてよ大将。